民放では絶対出来ない事
NHKスペシャル「絶海に眠る巨大洞窟」南大東島・驚異の水中世界を観ました。
ダイビングをやっていた自分にとってはタイトルを見ただけで息苦しくなります。
以前 伊豆にダイビングに行った時に偶々
NHKのダイビングチームの撮影に出くわした事があります。
何かの産卵シーンを狙って大勢でじっと動かず、ライトとカメラを向けていました。
その機材の豪華さと自分たちがダイビングを終えてもまだそのままの位置にいる
チームの根気と空気消費量の少なさに驚かされたものです。
彼らは浅い所ではエラ呼吸出来るまで進化しているかもしれません。
地元のダイビングショップの人に聞いたら既に1週間ずっといると
ちょっと迷惑そうに話していました。
ずっとライトを浴び続けている方も産卵しづらいはずです。
1流ダイバーの人件費、ハイビジョン対応(当時)の機材費、旅費交通費全て
受信料から出ていると思うと複雑です。
今回は未知の洞窟です。
複雑に入り組んだ水中鍾乳洞の探検です。
迷子になったら溺死です。
しかも洞窟内部に水流がないようでダイバーの発する気泡が天井に当たるだけで
シルトが降ってきて、あっという間に視界ゼロになってしまいます。
鍾乳洞を傷つけないように何処にも触らず、呼吸もゆっくり静かに、
フィンキックも最小限のアオリ足でほとんど動かさずに進んで行きます。
1時間進んだら視界ゼロ状態の帰路を元通り戻らないと水面に戻れません。
NHKの熟練ダイバー達でさえダブルタンク(予備タンク1本持つ事)で
両脇にセット(背中に背負うと鍾乳洞を傷つけてしまう)しながら
静かにゆっくり潜っていました。
映像を見ているだけなのについ呼吸を止めてしまいました。
洞窟内部に水流がないので一旦舞い上がったシルトは1か月たっても
元通りにならないとの事。
時間のかかる撮影はNHK以外出来ません。